LEDの学校|2年生編 3時間目 ボディアースってなに?|エーモン オフィシャルWEBサイト

ボディアースってなに?

ボディアースはマイナス側の話です

LEDの電源がいろいろな場所から取れることはなんとなく分かってもらえたと思いますが

プラスと同様、マイナスもつなげる場所がいろいろとあるのかしら???

う〜ん、いいカンしてますね!

1時間目に出てきたクルマの電気の流れ図をもう一度見てみましょう(→)

バッテリーのプラスから出た電気は、電装品を経由してバッテリーのマイナスに戻るんですが

帰り道であるマイナスはボディの車体金属そのものを利用しているんです

実際の電気の流れはこうなっている

ええ〜!!ボディに電気流しているのか!なんか危ないなぁ

でもクルマのボディに触っても、ビリビリってならないけど……?

人間の身体はバッテリーとつながっていないので流れません

じゃあ、クルマのボディは最終的にはバッテリーのマイナスにつながっているの??

そういうことです。ボンネットを開けてみれば目で確認することもできますよ!

バッテリーのマイナスターミナル付近

太めの黒いケーブルがアースケーブル。車体金属とバッテリーのマイナスを接続しているのだ。

LEDのマイナス線は車体金属につないでもOK?

クルマはボディをマイナス配線コード代わりに使うことで軽量化とコストダウンを計っているのです

なるほど、なるほど

でもそれがLEDとなんの関係があるの?

LEDのマイナス線は車体の金属部につなげてもLEDは光る、ということです

ええ〜!! そんな手抜き配線でいいのか!

手抜きではありませぬ

ボディ=マイナス配線なんですから、そこに合流させると考えればいいのです

ちなみにコレをボディアースと言います

マイナス線のボディアース方法

では実際にボディアースしてみましょう!

アース接続は樹脂パーツではなく、車体金属部につながっているネジなどを利用する

※例えばキックパネル裏など。純正機器のアースポイント
としても定番なので、ベストなポイントのひとつと言える。

マイナス線を純正のネジに共締めするために使うのが「クワ型端子」。付け方はギボシ端子などと同じ

LEDのマイナス線(↓)にクワ型端子(↑)を付ける

※端子の付け方については2年生の後半でくわしく紹介。

車体金属部のネジをゆるめる

アースポイントになりそうなネジを見つけたら、スパナやメガネレンチでそのネジをゆるめる

ネジを完全に外してしまう必要まではない

ネジを少し浮かせたら、隙間に端子をすべりこませる

すべりこませて共締めすればOK

この脱着の容易さがクワ型端子のウリ。アース線に使われる理由でもあります

ウウウ……

なによ、どうしたのよ???

なんか「クワ型端子」だの「電工ペンチ」だの専門工具が続々出てきたもんだから

持ち前の電気は苦手アレルギーが…

はぁ……大げさねぇ

だって1年生でフットライト付けた時は出てこなかったのに

1年生のときはカンタンな接続コネクターだけで済ませましたからね

でもあれはシガーソケットから電源を取ったから可能だっただけで他の場所から電源を取ったりボディアースしたりといった場面では、「端子」や「電工ペンチ」無しというわけにはいかなくなってきます

避けては通れない道ね。いつまでも1年生というわけにはいかないでしょう?

くっ……バカにするな〜!!よーしオレの電工ペンチさばきを見せてやる!!

というわけで、次の時間からは

基本的な電装工具の種類や取り扱い方を勉強していきます